2010年08月14日

熱っぽい一日

あー熱い・・・

夏だってのに風邪をひいて、おまけに熱まで出てしまった。
ボーッとしながら自分の部屋で寝ようとドアを開けると、兄者が中から出てきました。


「ドライブいこー」
「ええ?ごめん、熱が出てて・・・」


俺の言葉も聞かずに車に入れられる。
勝手な人だすな~と考えながらシートベルトをして、背凭れに寄りかかる。
熱で目の前がボンヤリする。



「お前顔赤いな。熱か?」

「うん・・・さっき言ったけどな」

「俺もしかして、とんでもない無理をさせちゃってる?」

「大丈夫ー」


大丈夫ではないけど、兄者がショゲる。


しばらく走ってると、知らない道に入ってきました。
ドライブくらいならイイけど、遠出はしんどいんだけどなーと考えながら兄者を見ますた。


「どこ向かってるの」
「知らないほうがいいよ」



真剣な顔してるから、「ふーん」と呟いて、周りの景色をみておりまいた。


気がつくと、なんとパチンコ店の駐車場に入っていく。

「え、打つの?」

「打つ」

「えー!知らない方がいいとか意味わかんねーよ!」

「だってお前に言ったらUターンしろって言うだろが」



血管がプチッと切れましたが、熱が上がってはいけないので我慢。
「勝ってくるから」と笑顔で出ていきまいた。




駐車場ほど暇な場所はないな・・・
周りに暇つぶしするモノなんかねえし・・・


ということで兄者が戻ってくるまで一眠りすることにしました。
熱が出てるし熱かったけど、そこも我慢。





兄者が出てってから3時間後。

やっと戻ってきました。


「お兄ちゃん勝った?」


俺の言葉にシュンとしながら、ハンドルに頭のっけてまいた。
負けたのかーとボンヤリ考えながらみてますと、


「ごめーん・・勝てるって自信あったんだけど・・・」


ショゲーとしながらハンドル握り締めてるので、
「そういう事もある」
と言いながらしばらく兄者の背中をポンポン叩いておりました。



家に帰ってくると母に怒られましたな。
暇じゃもん・・とか言いながら自分の部屋に帰ると、体力が残っていなかったので
横になるとすぐ眠ってしまいました。



翌日兄者が鼻声になっておりまいた。
夏風邪は治りにくいねー・・・;





Posted by 椿 屋 at 16:00│Comments(0)
 
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